ベーシックインカムは解決策か否か。
ベーシックインカムは「生活の保証」という点において、非常に優れた仕組みだと思います。
では、生活が保証できれば何がいいのか。
それは、心理的安全性と社会の一員として認められていることを、強烈に担保できるというこです。
さらに
心理的に安全であればあるほど、
各個人がワクワクすることを諦めなくて良くなり、そのエネルギーを社会に還元できるという事にも繋がるだろうと思います。
そうなると「在るべき状態」を考える人も増え、信用経済などの貨幣にかわる存在も広がってゆくだろうと。
ただ、その状況になったとしても、
権力や貧富、競争や干渉は存在し続けてしまうと予想します。
それはなぜか?
やはり「お金と占有」が残っているからに他なりません。
信用経済と言ったとしても、それは結局
価値交換のための媒体でしかなく、お金が別の形になっただけで、厳密に言うと同じものだと。
(仮想通貨も同じくです。)
信用を発出するのは誰で、管理するのは誰?
そこに利害関係は?
信用を対価に手に入れる資源や物資は誰のもの?
といった疑問が次々と溢れてきます。
ではベーシックインカムは無駄か?というと、そうではないと思います。
「お金のない世界の実現に向けた足掛かり」としては非常に有効な手段だと言えます。
実行の容易性や実証実績、現状との乖離の少なさから得られる人々の理解。
更には、現状の権力者を直接的に脅かさない性質など。
これらを考えると、
とても強力な選択肢であることは間違いありません。
ただし、ベーシックインカムは中継地点であり、目的地ではないのです。
この点をブラさずに認識した上で、
ベーシックインカムによる保証の拡大も行っていきたいと考えています。
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