ゴミ袋

食糧、石油系製品、あらゆるものの廃棄が止まらない

生きるため、経済成長という大義名部において、日々大量生産される食糧や石油系製品(プラスチック、衣類、洗剤、薬品など)、木材、紙類、、、
過剰な生産について考えると、枚挙にいとまがない。
こうして全世界で作られたものの多くは、本来の目的を達成することもなく、廻ることなく、人の都合で決めた廃棄場所や海山川に容赦なく送り込まれる。
憂う人は一部に過ぎず、多くの人は権力者の都合に合わせて、生活を大きくは変えられないと信じ込む。
そんな、ある種の妄信的な大衆の状況が、今の「持続 "不" 可能な社会」を作り出しているんだと思います。

環境汚染問題、生態系破壊、循環社会が叫ばれて久しい

それでも、抜本的な解決への舵切りは未だ、なされていないように思います。

その要因の一端として、
自分の目の前で廃棄されているわけではなく、遠く運ばれた先での出来事であるがゆえに、誰も彼も、現実味を帯びないからなのではないでしょうか。

現実味とは体験の濃度のようなもの

仮に漁師の人がいて、遠洋漁業で命がけで魚を大量に獲ってきたとします。
その漁師の人は「大漁の対価」として賃金を受け取るでしょう。
ただ、それだけでは終わらず、
漁師の目の前で、大量の魚たちが無惨にもゴミ箱へ放り込まれて、廃棄されてしまったとしたら
その漁師は、これも仕方のない事だと納得できるでしょうか。
獲ってきた魚が毎回廃棄されたとしても、
これからも漁を続けていけるでしょうか。

「食べるために獲って来たのだから、食べようともしないで、廃棄するのは現実にありえない話だ!」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしこれは「過程」は違えど結果として、現実に起きています。
ご自身の目の前で起きていないだけなのです。

どういうことか、何が起きているか

食べきれずに捨てるしかないことが分かりきっていても、人間は
「機会損失」を恐れ、「ボリュームディスカウント」という偽りのお得さに、陶然と酔いしれてしまうものなのだと思います。

それぞれが、半分や一部は捨てられてしまうと知ってはいても、利益やキャッシュフロー、お得感の名のもとに黙殺されてしまい、獲りすぎることを止められず、買いすぎることを辞められずにいるのが現状なんだと思います。

本当に必要不可欠なことなのでしょうか?

これは、なにも漁業に限定した話ではなく、
あらゆる産業(農業、林業、製造業など)にも言えることです。

食糧に絞った話だけでも、
実際に、世界では「年間 13億トン」もの食糧が廃棄されているといいます。

FAO(国際連合食糧農業機関)の報告書によると、世界では食料生産量の3分の1に当たる約13億トンの食料が毎年廃棄されています。

日本でも1年間に約612万トン(2017年度推計値)もの食料が捨てられており、これは東京ドーム5杯分とほぼ同じ量。日本人1人当たり、お茶碗1杯分のごはんの量が毎日捨てられている計算になります。

出典:農林水産省 - 食品ロスの現状を知る

何のために、それ(獲る、採る、作る、造る)をしているのか?
どうして、そうしなければいけないのか?
月並みではありますが、今一度、人類全員で考え直さなければいけない段階に来ていると感じます。
正直、焦る気持ちを禁じえません。

声高に変化を訴えかけるだけでは、核心的とは言えない

ただ、ここで大切なことがあります。
いくら問題が自明であっても、心理的安全性が確保されていなければ、人間というのはどうしても動き出すことが(意思を表明することですら)難しいものです。

つまり、まっ先に行うべきは「各個人の物理的及び心理的安全性を確保してあげる」ことなのです。
「個人への行動の掻き立て」ではありません。
一度に多くの人を安全な状態にするのは、うまく行かなくても、少しづつそういう状態の人を増やしていくことが不可欠だと想います。

どのように、その「心身共に安全な状態」を確保するのか?

それは意外とシンプルです。
このことについては、また別の機会に話せればと思います。

最後に、
世間一般で言う「競争力」とは、後先を考えずに「ただただゴミを大量に作り続ける能力」のことを指すのでしょうか?
という投げかけで、今回は終わろうと思います。

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